患者への顧客満足度(CS)向上の為のチーム医療
医療法人誠仁会 りょうき歯科クリニック 領木 誠一 理事長

医療法人誠仁会 りょうき歯科クリニック 領木 誠一 理事長
プロフィール
- 1988年 城西歯科大学(現 明海大学歯学部)卒業
- 1993年 りょうき歯科クリニック開設
- 1995年 医療法人誠仁会りょうき歯科クリニック開設
- 2002年 ISO9001-2000年版取得、歯科ネットワーク会代表就任、日本先進技術歯科センター副センター長就任、厚生労働大臣認可歯科医師臨床研修医、新大阪歯科衛生士専門学校非常勤講師
第7回:「患者への顧客満足度(CS)向上の為のチーム医療 7ステップ -Part6-」 2009.5.1
前回に引き続き、今回はステップ⑥「組織のシステムづくり」についてご紹介したいと思います。
>前回ご紹介した「クオリティマネージャー(以下QM)」ですが、その役割の一つに医院の品質管理があることはお話したと思います。その品質管理ですが、整理整頓から始まり、滅菌消毒、その日に行った治療に対する説明、チームメンバーがどれだけ研修に参加し研鑽を積んでいるのかというチェック、クレーム・トラブル・ヒヤリハットの回避…など多岐に渡ります。
また、マイナスをプラスにもっていく改善もあれば、プラスをよりプラスにする改善もあります。さらには、ルールが決まっていることに対して違反が起きたときに、どう対処するべきか―――そうしたことをすべて包括できるものとして、私が行き着いたのがISO9001システムです。基本的には品質管理システムを構築し、“PDCAサイクル”(図1)を回す役割が、ISO9001にはあるといえます。当院は2002年3月にISO9001を取得し、ISOシステムの運営管理はQMに担当してもらっています。(このシステムを導入していないとQMの役割ができないということではありません。)
ISO9001システムの導入が難しければ、その1歩手前であるISO9001の考え方・概念のモチーフを利用して院内の改善を行うだけでも、非常に有効だと思います。

ISO9001は“PDCAサイクル”がモチーフとなっています。PDCAサイクルとは、別名マネジメントサイクルともいわれ、
計画(Plan) → 実行(Do) → 確認(Check) → 改善(Action) → 再計画
と、PDCAの順に実施し、最後の改善を次の計画に結びつけ、品質の維持・向上や継続的な業務改善活動などを行うことを言います。
では一度、実際の業務にこのPDCAサイクルを当てはめて考えてみましょう。
たとえば、新人教育について、PDCAサイクルに当てはめてみます。
【計画(Plan)】
新人が一人前になるまでの個々の研修計画を立てる。(研修内容・研修期間・教育担当者・手法を明確にする)。以前の研修カリキュラムの内容から不備事項を改善する。
【実行(Do)】
計画段階で立てた研修内容を実行する(研修開始)。
【確認(Check)】
計画段階で立てた研修計画どおりに、新人教育を行った結果を確認する。
・新人は育ったのか?
・まだ、出来ていない部分はないか?
・内容をどの程度理解しているか?
・研修計画に問題はなかったか?
・研修手法に問題はなかったか?
【改善(Action)】
確認を行い、問題点があれば改善を行う。
その後、新たな研修計画・研修手法を再度立てる。
などのように、さまざまな課題にPDCAサイクルを当てはめてみてください。きっと医院の弱点・問題
点が浮き彫りになってくると思われます。
そして、その問題点をそのままにせず、解決することがPDCAサイクル活用の第1歩となります。
ISO9001システムについて詳しくお知りになりたい方は、当院が所属している歯科ネットワーク会(http://www.iso9001dental.com)をご覧ください。


