歯科衛生士人生6つのステージ

【第1回】新卒歯科衛生士の職場選び―あなたの価値観に合う歯科医院を見つける5つのポイント!―

坪野慶明 医療法人社団 桜実会 おおど歯科クリニック 理事長

医療法人 ヴェリタス オーラルケアセンター うえの歯科医院 理事長
上野友也 (Ueno Tomonari)

オフィシャルホームページ
http://www.veritas-occ.jp/
  • 1968年 北海道 生まれ
  • 1993年 鶴見大学 卒業
  • 1993年 東京医科歯科大学歯学部附属病院 勤務
  • 2002年 うえの歯科医院 開設
  • 2004年 医療法人ヴェリタスオーラルケアセンター理事長 就任
  • 2005年 鶴見大学歯学部歯科医師臨床研修協力型施設
  • 2008年 グループホームここすこ鶴見協力施設
  • 2012年 横浜歯科技術専門学校臨床実習協力施設
  • 【学会 他】
  • 国際インプラント学会(ICOI)
  • 日本顎咬合学会
  • JIADS
  • OSI
  • 厚生労働省歯科医師臨床研修指導医
  • 鶴見大学歯学部附属病院共同診療医
  • 済生会横浜市東部病院共同診療医
  • 横浜労災病院共同診療医
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これから歯科衛生士として働く場所を探しているあなたにも、こんな想いはありませんか?

  • せっかく取った歯科衛生士資格だから、資格を活かすためにも、衛生士業務が中心の歯科医院で働きたい。
  • 働いているスタッフ同士の仲が良い歯科医院って楽しそう!
  • 治療も大切だけど、これからは“予防”も大切、だから予防歯科に力を入れている歯科医院で実力をつけたい!
  • 歯科衛生士としてスキルアップしたいけど、“先輩の仕事を見て覚えて”という教育では不安…。
  • きちんとした教育カリキュラムや業務マニュアルがある歯科医院だと安心だな。
  • 古いユニットに狭いスタッフルーム…何だか暗い感じの歯科医院よりも、やっぱりキレイな歯科医院って素敵!
  • 患者さんのお口の中を触るんだから、病気が伝染ったりしないか心配…。
  • 滅菌や消毒をしっかりやっている歯科医院で働きたい。

苦労して探した歯科医院で働き始めて、「何でこんな歯科医院に就職しちゃったんだろう…。この先どうしよう、もう辞めようかな…」と後悔しても、簡単に辞めることができないのが現実です。勤務期間が短い履歴書は、新しい職場を探す上でも不利になってしまいます。

だからこそ、皆さんにお伝えしたいことがあります!
「就職活動ではあなたの価値観や考え方に合う歯科医院を見つけることが大切」ということです。
これから「職場選びの5つのポイント」と題して、あなたの人生を明るくするかもしれない職場選びのポイントをお伝えいたします!

ポイント1.医院理念やビジョンが明確である

医院理念やビジョンとは歯科医院やそこで働くスタッフが大切にすること、目指すべき方向です。ボートを想像してください。一人一人が別々の方向を目指しているなら、船は進むことができません。しかし、スタッフが同じ目的や目標に向かって進めば、大きく前進することができるのです。「仕事を頑張る理由」が見つかれば、あなた自身も大きく成長するはずです。

ポイント2.学びや成長ができる仕組みがある

学校を卒業し、新しい職場を探している衛生士にとって何よりも不安なのは「私の技術と知識で、この歯科医院で働いていくことができるんだろうか…」ということではないでしょうか。そんな不安を解消してくれるのが「業務マニュアル」や「研修カリキュラム」などです。それらのマニュアルやカリキュラムが制度化されている歯科医院では自分のステージに合わせての成長が可能です。

ポイント3.ともに学び、ともに成長できる環境がある

多くの新人歯科衛生士さんは「先輩の仕事を見て覚えて」という言葉をかけられます。確かに、先輩の姿を見て学べることもありますが、質問することや実践することは自分自身のレベルアップに繋がります。歯科医院によっては最新機器の導入をしているところもありますので、設備についても聞いてみましょう。

ポイント4.新しい知識や技術の吸収を応援している

歯科衛生士は適性に応じて、カウンセリングや外科手術のアシスタントなども行うことができます。また、医療の現場は日々進化しているため、勉強や情報収集は欠かすことができません。院長からスタッフに数多くの技術指導や講義を行っていたり、外部セミナーへの参加を促している歯科医院もありますし、セミナー費用の補助を行っているところもあります。

ポイント5.人間関係を感じ取る

歯科医院は医療従事者が集まるプロのチームです。しかし、同時に歯科医院は「女性の職場」でもあるのです。院長とスタッフの信頼関係が作られていなかったり、スタッフ同士の仲が悪ければ、歯科医療を提供しようとする前に、働くこと自体が嫌になってしまうのではないでしょうか。スタッフの誕生日をお祝いしたり、診療時間後に食事会を実施したり、院内研修を行ったりなど、診療時間外でもチームワークを高める努力をしている歯科医院であれば、人間関係も非常に良好で働きやすい職場です。

当院の駆け出し歯科衛生士(入職8ヶ月)からのメッセージ

私が現在の歯科医院を選んだきっかけは学校に届いていた求人案内でした。横浜に行きたかった私は、迷わず見学の申し込みをしました。見学をさせていただいて一番嬉しかったことはスタッフの方々の気遣いでした。どんな小さなことにも説明をしてくださり、スタッフ同士の仲が良くて、笑顔があふれている歯科医院でした。

入社前は「歯科衛生士としてしっかりと働くことができるのか」と不安に感じていましたが、カリキュラムが徹底しており、掃除の仕方からアシスタントの付き方までしっかりとレクチャーがありました。また、衛生士業務だけではなく、接遇マナーや言葉遣いなども学ぶことができました。

学生時代にアルバイトしていた歯科医院では、基本は教えてくれても、後は自分でなんとかするしかない状況でした。そうなると、だんだん自己流になってしまい、基本に合っているのか不安になりました。

でも、この歯科医院では、一から教えてもらったうえで学ぶことができるので、基礎が身につき、スキルアップをしていくことができます。分からないことがあっても先輩方が優しく指導してくださるし、どんなことでも相談できます。

そして、自分が教えられること、指導できることが増えていくことで、学びが大きくなり、自分の成長にも繋がります。

入社当時は敬語なんて全くできず、文章を書くことが大の苦手でしたが、本を読んでの読書感想文やマニュアル作りを通して、少しずつですが、社会人として成長できたと思います。「読書が好き」だとは正直、まだ言い切れませんが、読書の素晴らしさは実感しました。これからはもっと読書をしていきたいです。

また、衛生士は担当制です。同じ患者様を診ていくことができて、コミュニケーションをとりながら、患者様との信頼関係の作り方なども学んでいます。

歯科衛生士という職業はとてもやりがいがある仕事です。
「たかが歯医者」ではありません。「医療」なのです。
患者様の困っていることに耳を傾け、一緒になって考えていく…
そんな仕事ができるって、素晴らしいと思います。
仕事が楽しいと、プライベートも楽しくなりませんか。
仕事が辛いとプライベートもなんか楽しめないですよね。
笑顔あふれる歯科医院で一緒に笑顔になりましょう。