Dr.Fumikoのわたし的生き方

平岩裕子さんのココロ健康美人ファイル

【第12回】 「食」について考える

楠原史子

楠原史子(くすはら ふみこ)

  • 1977年 三重県生まれ
  • 2002年 愛知学院歯学部卒業
  • カナダ、サイモンフレーザー大学通訳翻訳コース終了
  • 開業医にて勤務する傍ら、通訳、翻訳業に携わる
  • 2008年~2010年 カナダ、ブリティッシュコロンビア大学勤務
  • 在加中ヨガインストラクターの資格を取得し、歯科関係者および患者の姿勢矯正を中心に、ヨガを教える
  • ☆姿勢矯正・ヨガレッスンの出張、お気軽にメッセージ下さい!

今年も残すところあと僅か。年末年始にかけて、家族や友達とテーブルを囲む機会も多くなる季節ですね。私達の職業も食と密接に関わっています。今日はそんな「食」について少し考えてみましょう。

皆さんは”ecocolo”という雑誌をご存じですか?http://ecocolo.com/magazine/

その名の通り、この雑誌には地球と人に優しい情報がいっぱい。読むたびに色々なことに共感し、考えさせられます。この雑誌の11月号で、“Chez Panisse”というアメリカの小さなレストランが特集されていました。この小さなレストランの名を世間に知らしめたのは、オーナーのアリス・ウォーターズさんが提唱した「食材を育てた人、料理した人全ての過程をオープンにする」というアイデア。彼女が願ったのは、現代の急ぎすぎた生活から大切なものを自分の手に取り戻すことでした。そんな彼女の考えに共感した人々が食に関心を持つようになり、このレストランに大旋風を巻き起こしたのです。

テクノロジーが発達し、お金さえ払えば何でも手に入るようになった昨今、一見私達の生活は豊かになったように見えますが、周りを見渡すと多忙な生活の中、パソコンや携帯電話に取りつかれたようになり、食事は1人でファーストフードという人がどれほど多いことでしょう。今世界的に食育の大切さが叫ばれています。誰かとテーブルを囲み、会話を楽しみながら食事を共にすること、作り手のわかる旬の食材を口にすること。単純なことですが、小さい頃身に付いた食生活は大人になっても持続させやすいのです。年末年始、人と集うことの多いこの機会に、もう一度食生活について見直し、皆でテーブルを囲み、季節の料理を味わうことの楽しさを噛みしめてみませんか?

今年は日本が未曾有の自然災害に見舞われ、自然の力を思い知らされましたが、同時に私達は自然から沢山の恩恵を受けています。これからもずっと自然と共存していくために、食を始め私達1人1人がエコな生活を心がけましょう。

最後に、来たる新年が皆様にとって笑顔あふれる素晴らしい一年になりますように!