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【第3回】 第一印象について/平岩裕子|e-dentist

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【第3回】 第一印象について

平岩裕子

平岩裕子

  • やまとなでしこ塾主宰。短期大学卒業後、大手百貨店に就職、人材コンサルティング営業、国際線客室乗務員、美容系サロンマネージャーなど、さまざまな角度から人と接する現場経験を積む。「マナーは方法ではなく心を伝えること」を念頭に、現場経験を活かした実践事例に基づいた講演は、幅広い年齢層の女性からの共感・支持を得ている。 やまとなでしこ塾他、企業や公的機関、医療機関でのマナー講座、接遇サービス研修などを実施している。

普段あまり意識されないことですが、とても大切な第一印象。

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人は無意識に第一印象で相手の人となりを判断するのですが、それは初めの6秒で決まるといわれています。またそれが、ずっと相手の心に残るとも。

第一印象を決める3つのポイントの内訳は55%・38%・7%です。(メラビアンの法則)
55%は、視覚。つまり身だしなみ、表情、態度などの見た目です。
38%は、聴覚。あいさつ、声や言葉づかいです。
そして、7%は内面です。

人は見た目で判断してしまうもの

少しイメージしてみてください。
たとえば、他のクリニックへ職場見学に行きました。
忙しい時間帯なので、遠くから受付や診療室の様子を見ることに。
数名のスタッフが忙しそうに業務にあたっています。そこにいる人たちの制服の着こなし、メイクや髪形、立ち居ふるまい、表情、話の聴き方、話し方などを見ているだけで、頭の中で組織図ができませんか? あの人は主任かな、この人は最近入った人かな…とか
また、あの人は優しそうな人だな、仕事が早そう、厳しそうな人だなと、その人となりをイメージしたり…。
「人は見た目ではない」といいますが、やはり見た目で判断してしまうものなのです。

他人を変えたければ、まず自分が変わること

ddだれしも当たり前に人と接し仕事をしていますが、当たり前だからこそ意識を向けお互いに気持ちよく過ごせるように工夫することが心づかいなのではないかと思います。
第一印象を意識することで、患者さまやそのご家族にはより一層安心していただけたり、スタッフ同士では人間関係のストレス軽減や業務効率アップにもつながります。

おそらく、職場のあの人やこの人がこう変わればいいのに…なんて思われた方もいるかもしれません。
しかし残念ながら、相手の意識を変えることは至難の業です。「他人を変えたければ、まず自分が変わること」というような言葉を本や講演会などでよく耳にします。
人はお互いに影響を与え合っているので、相手から受ける影響の事よりも、自分が周りにどんな影響を与えているかを考え、まずは自分の意識を変えて接すること。ご自身の在り方によって相手にいい影響を与えたり、いい変化をもたらしたりできたとしたら、うれしいと思いませんか。