高度先進歯科医療を学ぶ -医療法人仁樹会 秩父臨床デンタルクリニック・CTインプラントセンター  栗原 仁 理事長

高度先進歯科医療を学ぶ

医療法人仁樹会 秩父臨床デンタルクリニック・CTインプラントセンター 栗原 仁 理事長

“高度先進歯科医療を学ぶ”のコ-ナ-では、厚生労働省の先進医療各技術の概要に沿わせて、現場でご活躍の先生方のお役に立つ情報を各分野の先生から発信して頂きます。
今回は、サイナスリフトの症例を多く手がける栗原仁先生に、GBRの治療計画から実際までをご説明頂きます。

医療法人仁樹会 秩父臨床デンタルクリニック CTインプラントセンター 栗原仁理事長

プロフィール

  • 1999年 朝日大学歯学部卒業
  • 2002年 東松山市岸田デンタルクリニック院長
  • 明海大学付属病院研究生として在学中
  • 2004年 医療法人仁樹会 秩父臨床デンタルクリニック設立

【学会 他】

  • アメリカ歯周病学会会員
  • アメリカインプラント学会会員
  • 日本口腔インプラント学会会員
  • 日本歯周病学会会員
  • 日本歯科人間ドック学会会員
  • 当センターでは超高速マルチスライス3DCTを用いて、 顎骨の状態を立体的に把握し、 適切な位置にインプラントを埋入する 「CTインプラント治療」に取組んでいます。
    http://www.cmd5555.com/
  • JIADS 補綴コース(インストラクター)・SBC講師
    <SBCのコース内容> 近年、外科術式が複雑になり、それに伴う外科器具も多様になっています。インプラントや、GBR、再生療法、歯周形成外科等、いろいろな術式が存在しますが、切開剥離などの外科手術の基本テクニックをマスターすることによって予知性のある処置を行う事ができると考えます。
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インプラントにおけるTitanium Mesh・Collagen Membraneの必要性と裂開させない「トリプルメンブレンテクニック」(下) 2009.9.15

槌打をしない新ソケット・リフト法主訴 左下が腫れて痛い
性別 女性 年齢 54歳
歯科既往歴 他院で数年前に前歯部固定、左下は6カ月前薬を塗って終了
既往歴 なし
職業  看護師
前回に引続き、同一患者の施術を紹介していきます。

【治療計画1】

上顎右側751・左側1567 下顎右側76・左側67のHOPELESSと診断

【治療計画2】

インプラント部位の決定。前歯1 1は保留とした。

【治療計画3】

上下顎とも抜歯後最後方部臼歯部は何もせず、前歯 1 1にステージアプローチを行いインプラントをそ の後の検討とした。
左側67のEXT後2ヶ月目に結合組織の治癒を待ち、インプラント・FTウイングの施術を完了しました。

今回は、GBR、インプラント左下5は抜歯即時埋入からです。
この左下5につては、意見の分かれる所だと思われます。
左下5は、歯根膜空の拡大とGBRを臨在歯に行うことにより、上皮性の付着が更に高くなると思い抜歯即時を選択しました。ポケットの深さは6mmです。

ジルコニアインプラントの将来展望とその実際



■インプラント術後1年経過のプロビジョナルです。

ジルコニアインプラントの将来展望とその実際

THAにプロビジョナルは、清掃性が悪いと思います。

ジルコニアインプラントの将来展望とその実際

ジルコニアインプラントの将来展望とその実際

骨、結合組織不足が見られます。

ジルコニアインプラントの将来展望とその実際

一度目GBR、バイオスチタンメッシュ、吸収性メンブレFGG付きCTGです。
上顎の1 1は、ソケットプリザーベーション矯正による挺出を行った後にEXTした方が、このように唇側の骨を失うことはなかったと思いますが、早期にEXTを行うことにより、隣在歯の骨吸収を止めることが第一選択でした。

ジルコニアインプラントの将来展望とその実際

骨のボリューム、結合組織のボリュームが増大しました。
この時点で、唇側のボリュームは、完全ではなく、結合組織の再度、回復を患者さんに伝えました。

審美部位におけるインプラント治療計画
欠損形態およびインプラント埋入本数

ジルコニアインプラントの将来展望とその実際

当初インプラントの予定もありましたが、11インプラントは 審美性を考え GBRのみとしました。
前歯2歯連続欠損におけるインプラント治療オプションは、サローマの文献で欠損歯数と同数のインプラントは審美性に問題あるため、シングルインプラント、オベイドポンティックが望ましいと言っています。
しかし、このような症例を見たことがなく、11のインプラントは、断念、Brとしました。

ジルコニアインプラントの将来展望とその実際

2度目の結合組織移植です。
一度目の手術で角化肉を喪失しているので、角化歯肉付き結合組織移植を行いました。

ジルコニアインプラントの将来展望とその実際

プロビジョナルをそれに合わせ、オベイドポンティックにします。 しかし、この方法は推奨できません。
オペ後すぐにオベイドにするのは、血液の供給を遮断されやすく、壊死を起こす原因になりやすいです。今回のような場合はメイナードの分類を覚え、歯肉の厚みが安定していることがポイントになります。

ジルコニアインプラントの将来展望とその実際

ジルコニアインプラントの将来展望とその実際

ジルコニアインプラントの将来展望とその実際

ジルコニアインプラントの将来展望とその実際

プロビジョナルです。
術前の状態で補綴物を完成させたらどのような形態になるか想像はつくと思います。
プロビジョナルの形態と歯肉の安静ってから最終印象の予定ですが、この患者さんは、上顎の臼歯にまだまだ問題を抱えており完成までに数年はかかると思います。

チタンメンブレンや吸収性メンブレンには、特徴があります。
そのルールを守る事により骨造成や組織の再生は可能となりました。
吸収性メンブレンもその繊維の種類により、バリアー機能のあるものないものがたくさんあります。 失敗しない、させない為にも。
このような患者さんを喜ばすために私たち歯科医師は、毎日毎日勉学に励み、患者さんにとっての最高のパフォーマンスができるように研鑽できればと思います。
メンブレンの特徴、選択はここに書ききれません。
ですので、更に聞きたいことや疑問のある方はメールにてご連絡を下さい。
アドヴァイスや意見交換をしたいと思います。