患者への顧客満足度(CS)向上の為のチーム医療
医療法人誠仁会 りょうき歯科クリニック 領木 誠一 理事長

医療法人誠仁会 りょうき歯科クリニック 領木 誠一 理事長
プロフィール
- 1988年 城西歯科大学(現 明海大学歯学部)卒業
- 1993年 りょうき歯科クリニック開設
- 1995年 医療法人誠仁会りょうき歯科クリニック開設
- 2002年 ISO9001-2000年版取得、歯科ネットワーク会代表就任、日本先進技術歯科センター副センター長就任、厚生労働大臣認可歯科医師臨床研修医、新大阪歯科衛生士専門学校非常勤講師
第2回:「患者への顧客満足度(CS)向上の為のチーム医療 7ステップ -Part1-」 2008.7.1
連載の第1回にもお伝え致しましたが、「高度先進歯科医療」というものについて、私は「テクニカルスキル(治療)」と「マネジメントスキル(経営)」の2つの要素が揃って初めて実現出来るものだと考えています。
マネジメントスキルとは「顧客である患者様と家族同様であるスタッフを喜ばせる学問」であると第1回でお伝えいたしましたが、「スタッフを喜ばせる」ということは、勤務する歯科医院が労務管理の面で充実していることはもちろんのこと、それ以外にも自己実現が出来る職場であると理解し、納得してもらえることが非常に大切だと考えています。
それでは、その「テクニカルスキル」と「マネジメントスキル」が両立した「高度先進歯科医療」を実現していくためには、具体的にどのようにしていけばいいでしょうか?
それには次の7つのステップを踏むことが必要です。
①医院の風土づくり ⑤スタッフの舞台づくり
②医院の理念づくり ⑥組織のシステムづくり
③スタッフのビジョンづくり ⑦目標達成
④スタッフのモチベーションづくり
この7つです。そして7つ目の「目標達成」こそが「高度先進歯科医療」の実現なのです。
この7つのステップはどの段階も飛ばしてはいけない重要な要素ですが、その中でもとりわけ重要なのが「①医院の風土づくり」です。この風土がないと全てのことが遠回りになってしまうのです。
当院では、風土づくりの一環として、「グッド&ニュー」や「バースデーサークル」、「タウンミーティング」といった取り組みを行っています。
「グッド&ニュー」とは、朝礼などで一人のスタッフに、過去1週間以内に経験した嬉しかったことや楽しかったことを、みんなの前で発表してもらうことをいいます。そしてそれを聞いてスタッフみんなが拍手をします。この「グッド&ニュー」を行うことで、スタッフ一人一人の“人となり”を知ることができ、スタッフ同士の親密度が増して院内の雰囲気を明るいものに変えてくれるのです。
もう一つの「バースデーサークル」もそういった意味では有効なツールです。これは、スタッフの誕生日に、「おめでとう」の言葉以外に、各スタッフが色紙にひと言メッセージを書いて、誕生日を迎えるスタッフに渡すのです。この「バースデーサークル」をきっかけにして、例えば、スタッフの退職時の送別会にスタッフが自主的に色紙を用意する、色紙の代わりにビデオを編集するなどの広がりを見せています。ここには「喜ばせよう。感動させよう」という気持ちが生まれています。こうした風土ができてしまえば、同僚のスタッフを喜ばせようと思うのと同じように、患者様を喜ばせる気持ちが醸成されていくのです。
また、「タウンミーティング」というのは、1年に3回~4回、全スタッフが院外で気分を変えて当院の現状および展望・改善点やスタッフの悩みなどを話し合ったり、課題を決めてチームごとに発表し合う企画です。こうしたミーティング後の食事会では、がらりと雰囲気を変えてベストドレッサー賞の発表やゲームをセッティングし、上下・年齢の区別なく楽しんでもらいます。
当院ではこういった取り組みを通じて、風土づくりを行っています。この風土があってこそ、次からのステップが活きるのです。
次回はステップ②の「医院の理念づくり」についてお伝えさせて頂きます。


