歯科衛生士人生6つのステージ

【第2回】離職歯科衛生士の復職アドバイス―ブランクを克服して復職したいと考えている潜在歯科衛生士さんへ―

坪野慶明 医療法人社団 桜実会 おおど歯科クリニック 理事長

医療法人社団 桜実会 おおど歯科クリニック 理事長
坪野 慶明

オフィシャルホームページ
http://www.oodoshika.com/
  • 1970年 東京都 生まれ
  • 1998年 鶴見大学 卒業
  • 1998年 たいよう歯科 勤務
  • 1999年 とりのす歯科 勤務
  • 2003年 おおど歯科クリニック 開設
  • 【学会 他】
  • Meikai University & Asahi University School of Dentistry
  • ソケットリフトSeminar終了
  • スプリットクレストSeminar終了
  • POI System インプラント4 カ月コース ベーシックコース終了
  • Dental Implant Hands-on Seminar終了
  • SPI System Seminar終了
  • GC Implant Seminar終了
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ブランクを克服して職場復帰を考えている潜在衛生士さんのために、復職支援や支援研修に力を入れている医院の選び方などをアドバイス

厚生労働省から2012年末現在の就業歯科衛生士数が発表されました。歯科衛生士の有資格者数は24万人を越えていますが、就業している歯科衛生士は108,123人しかいません。ただし、年次ごとに増加してはいます。特に35歳以上の増加が大きいことから、休職からの復帰が増えたり、一人あたりの就業年限が延長しているのではないかと推測されます。

現在、歯科診療所1軒に対して歯科衛生士数は1.5人であり、十分な歯科診療を行う環境づくりに苦慮している歯科診療所も多く存在します。歯科衛生士さんにとっても、高額な授業料を支払い、難しい試験に苦労してパスして取得した国家資格ですから、使わないのは「もったいない」でしょう。

雇用主である歯科医院の院長がブランクのある歯科衛生士さんを雇うにあたって期待していることがあります。それは人生経験です。患者さんが来院された際、その患者さんがなぜ来院したのか、何を望んでいるか、どのようにしたいのか、根掘り葉掘りと詳しく聞き出すにはある程度人生経験を積まれた人の方が上手ですよね。世間話から始まる会話の中で患者さんの緊張をほぐしながら必要な情報を集めて、その情報をスタッフ全員と共有できれば歯科医院にとって非常に有益です。ですから、技術的なことはさておき、潜在歯科衛生士さんに期待している院長は多いと思います。

そこで、歯科衛生士として再び働きたいと志高く考えている方がブランクを克服して職場復帰するための3つの重要ポイントをお教えします。

その1:復職セミナー

歯科衛生士さんが離職する理由としては妊娠や出産に始まる子育て、夫の転勤、両親の介護などがあります。場合によっては10年以上も医療の現場から離れてしまうケースも多々あります。しかし、子育てが一段落しても、医療技術は日々進歩していますから、医療現場に戻ることを不安に感じてしまい、復帰の一歩を踏み出せない方もいます。また、使用する薬剤も毎年新しいものが出てきて、覚えるのにも一苦労です。
でも、何もしないままでは一歩も前に進めません。少しでも不安を解消し、自信を取り戻しながら、無理のない復職を目指しましょう。そこで、お勧めなのが各地の歯科医師会が開催している復職セミナーです。 最新の予防処置や保険指導、診療補助についてのレクチャーに始まり、実際に超音波スケーラーの実習、最新の器具や機材使用法の実習などが行われています。また歯科医師会に所属している医院で現場実習をするなど、地域ごとに様々な取り組みを行っています。しかも受講料は無料なので、お財布にも優しいですね。
また、定期的な勉強会を催したり、ホワイトニングコーディネーターや歯周病認定歯科衛生士などの資格支援、学会や研修会の補助をしている歯科医院もありますので、歯科衛生士としてのレベルアップが可能です。経験やスキルに応じた復職支援、キャリアアップ支援を行っている歯科医院がお勧めです。

その2:働きやすい職場

歯科衛生士さんが離職する理由としては妊娠や出産に始まる子育て、夫の転勤、両親の介護などがあります。場合によっては10年以上も医療の現場から離れてしまうケースも多々あります。しかし、子育てが一段落しても、医療技術は日々進歩していますから、医療現場に戻ることを不安に感じてしまい、復帰の一歩を踏み出せない方もいます。また、使用する薬剤も毎年新しいものが出てきて、覚えるのにも一苦労です。
でも、何もしないままでは一歩も前に進めません。少しでも不安を解消し、自信を取り戻しながら、無理のない復職を目指しましょう。そこで、お勧めなのが各地の歯科医師会が開催している復職セミナーです。 最新の予防処置や保険指導、診療補助についてのレクチャーに始まり、実際に超音波スケーラーの実習、最新の器具や機材使用法の実習などが行われています。また歯科医師会に所属している医院で現場実習をするなど、地域ごとに様々な取り組みを行っています。しかも受講料は無料なので、お財布にも優しいですね。
また、定期的な勉強会を催したり、ホワイトニングコーディネーターや歯周病認定歯科衛生士などの資格支援、学会や研修会の補助をしている歯科医院もありますので、歯科衛生士としてのレベルアップが可能です。経験やスキルに応じた復職支援、キャリアアップ支援を行っている歯科医院がお勧めです。

その3:歯科衛生士は一生の仕事

日本の平均寿命は女性が86.41歳、男性が79.94歳です。超高齢化社会の到来によって、高齢者の方への口腔ケアが今まで以上に大切な職務となってきています。また、人々の健康志向の高まりとともに、歯や口腔の健康づくりを通して、食べる力、生きる力をサポートする歯科衛生士の活動に大きな期待が寄せられています。
一方、近年の偏った栄養摂取、朝食欠食など食生活の乱れや肥満、痩身傾向など、子どもたちの健康を取り巻く問題が深刻化しています。こうした現状を踏まえ、子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けることができるよう、積極的に食育に取り組んでいくことが重要となっており、歯科衛生士の活躍できる舞台はさらに広がっています。

あなたも再びチャレンジしてみませんか。