Dr.Fumikoのわたし的生き方

平岩裕子さんのココロ健康美人ファイル

【第5回】 あなたを癒す音楽は?

楠原史子

楠原史子(くすはら ふみこ)

  • 1977年 三重県生まれ
  • 2002年 愛知学院歯学部卒業
  • カナダ、サイモンフレーザー大学通訳翻訳コース終了
  • 開業医にて勤務する傍ら、通訳、翻訳業に携わる
  • 2008年~2010年 カナダ、ブリティッシュコロンビア大学勤務
  • 在加中ヨガインストラクターの資格を取得し、歯科関係者および患者の姿勢矯正を中心に、ヨガを教える

皆さんはどんな音楽が好きですか?

小さい頃から楽器を弾くのが好きで、以前ボサノバやジャズを歌っていたこともあって、私にとって音楽はなくてはならないものです。

サントラを聞けば映画のワンシーンを思い出したり、懐かしい曲がかかれば昔を思い出したりすることから もわかるように、音楽には人の心を掴む不思議な力があります。

以前カナダのクリニックで、患者さんに「癒しを感じる音楽について」のアンケートをとったことがあります。
その結果、クラシック、ジャズ、ブルースなどの静かなジャンルを選んだグループが過半数を占めたものの、

ロック、ポップ、ラテンなど、アップテンポのジャンルを選んだ患者様も少なくありませんでした。即ち人によって、必ずしも「静かな音楽=癒しの音楽」とは限らないということです。

私は普段なるべく患者様に合わせて診療室の選曲をしています。
さすがにヘビメタやラップなどは流しませんが(笑)
例えばブラジルの患者様が来院されたらボサノバやラテンの音楽を流し、年配の患者様の場合はクラシックや懐メロを流す。今は懐メロやアニメの曲がお洒落にアレンジされたCDも沢山でているので、そのようなものを選べば医院の雰囲気が崩れることもありません。

患者様に合わせた音楽をかけることで、不安そうだった表情も和らぎ、会話も弾み、治療がスムーズに進みます。中には、CDに合わせて「イパネマの娘」をダンス付きで歌って下さった南米の患者さんや、友人の
ギターのCDをすっかり気に入って治療後も全曲聴き終わるまで診察室に座っていた患者様もいらっしゃいました。

音楽はその場の雰囲気を作ると同時に、人と人とをつなぐ最高のコミュニケーションツールです。
言葉の壁や年齢の差があっても、音楽を介して通じ合える場面が沢山あるはず!

最後に、私の最近のお勧めを少しご紹介しましょう。
Ann Sallyhttp://www.annsally.org/
スタンダードボサノバから懐メロまでお洒落に歌い上げる彼女は、医師であり、妻であり母である、私の憧れの存在です。

Yuji http://www.myspace.com/yujinakajima
ブラジル音楽やジャズを始め、幅広いジャンルの演奏をこなすギタリスト。優しい音色に身も心もリラックスできます。

Amos Lee
柔らかな声が特徴。ソウルやフォークなど、しっとり歌いあげます。

ジブリmeets Bossa Nova
子供も大好きジブリのボサノバアレンジです。

皆さんも色んな音楽に耳を傾けて、自分のお気に入りを見つけてみませんか?職場に、自宅に、自分の心地いい音楽を取り入れることで、ぐっと気分が盛り上がりますよ。