ココロ健康美人ファイル

【第4回】 身だしなみについて(1)

平岩裕子

平岩裕子

  • やまとなでしこ塾主宰。短期大学卒業後、大手百貨店に就職、人材コンサルティング営業、国際線客室乗務員、美容系サロンマネージャーなど、さまざまな角度から人と接する現場経験を積む。「マナーは方法ではなく心を伝えること」を念頭に、現場経験を活かした実践事例に基づいた講演は、幅広い年齢層の女性からの共感・支持を得ている。 やまとなでしこ塾他、企業や公的機関、医療機関でのマナー講座、接遇サービス研修などを実施している。

身だしなみを整える=服務規程を守るためというイメージはありませんか。

たとえば、学生時代。制服のスカートを短くしたりリボンの結び方をアレンジしたりと、自分の好みで制服を着ていると、先生から校則違反で注意を受けることがあったのではないでしょうか。でも、誰かに対して不快感を与えるからといった理由ではなくて、規則を守るために制服を決められたとおり着るという教えだったように思います。

印象を意識した身だしなみ

さて、社会人になってからはいかがでしょうか。制服に関する規則は「職務を遂行するにふさわしい服装を心がけてください」というような内容で提示している職場が多く、また皆さんも制服でおしゃれを楽しむよりも仕事をしやすく工夫することへ意識を向けていらっしゃるのではないでしょうか。
では、前回にありました印象を意識した身だしなみを心がけていらっしゃる方が職場にどのくらいいるのでしょうか。

身だしなみで相手に与える印象は清潔感、安心感、信頼感、安全性…いくつもありますね。
黒ずんだりシミが目立つ制服を着ていませんか。
ボタンがとれていたり、裾がほつれていたりするのに気づいていながら、忙しくてそのままにしていませんか。
ポケットにものがたくさん溢れていたり、色々とぶら下がっていたりしませんか。
仕事中の髪型やメイクはいかがでしょうか。
こうした身だしなみは、相手にどんな印象を与えているのでしょうか。

印象を意識した身だしなみ

患者さまやそのご家族のために一生懸命に仕事をしていたとしても、身だしなみが原因で、知らないうちに良い印象を半減させていませんか。
また、スタッフ間でも同じことがいえます。真面目に取り組んでいたとしても身だしなみで損はしていませんか。
些細なことなのかもしれませんが、小さな積み重ねが信頼関係を深め、より良いチームワークへと繋がっていくのではないかと思います。
身だしなみもマナーの一つ。マナーは方法ではなくて心を伝えること。
関わる相手(患者さまやスタッフ)に心が伝わる身だしなみを今一度見直してみませんか。