ココロ健康美人ファイル

平岩裕子さんのココロ健康美人ファイル

【第7回】 表情について(1)

平岩裕子

平岩裕子

  • やまとなでしこ塾主宰。短期大学卒業後、大手百貨店に就職、人材コンサルティング営業、国際線客室乗務員、美容系サロンマネージャーなど、さまざまな角度から人と接する現場経験を積む。「マナーは方法ではなく心を伝えること」を念頭に、現場経験を活かした実践事例に基づいた講演は、幅広い年齢層の女性からの共感・支持を得ている。 やまとなでしこ塾他、企業や公的機関、医療機関でのマナー講座、接遇サービス研修などを実施している。

一人のときどんな表情をしているでしょう

1日のうち、表情を意識している時間とそうでない時間、どちらが長いですか?
話す相手に対しては、たいてい笑顔で表情豊かに話されますが、それ以外では常に口角を上げている意識をされている方は少ないかと思います。
日本人の8割が無表情のときに口角が下がっているそうです。
口角が下がっている人をイメージしてみると、疲れている、困っている、怒っている、泣いている…そんな表情が頭に浮かびます。

周囲はあなたの様子をうかがっている

こういう人に対しては気軽に話しかけにくく、特に、言い出しにくいことを話すときは様子をうかがってしまいます。忙しそう、辛そう、イライラしてそうだから後にしようって、その人の表情を見て判断してしまいます。
しかし、本人はパソコンの画面に向かっているなど、一人で作業しているから「見られている」意識を忘れており、無表情なだけなのかもしれません。
いつもにこやかな人はどうでしょうか。相手を思いやり、受入れる意識があるように思いませんか。こちらからすると話しかけやすい相手になります。

円滑なコミュニケーションができる環境を作るために

部下や後輩、患者さまから見たあなたはどちらのタイプでしょうか。
言いづらいこと、些細なことほど、早期発見やインシデント防止につながる大切な情報である可能性が高いものです。そんなことを常日頃から言い合える環境を作るにも、まずは自分自身の表情を意識することから始めてみてはいかがでしょうか。