歯科経営者に聴く~第一線で活躍する理事長から学ぶ~

医療法人 敬愛会 やまぐち歯科 山口 敬士 理事長 (後編)

山口敬士 理事長
やまぐち歯科 外観

やまぐち歯科

医療法人 敬愛会 やまぐち歯科 山口 敬士 理事長

【プロフィール】

山口 敬士 理事長
1982年 大阪府 生まれ
2006年 鹿児島大学 卒業
2007年 赤野歯科(現 赤野歯科クリニック) 勤務
2008年 松田歯科クリニック 勤務
2014年 やまぐち歯科 開設
2016年 医療法人敬愛会 設立

  • ISOI(国際口腔インプラント学会)認定医
  • 臨床歯周病学会会員
  • WSB 会員
  • DEAセミナー修了
  • Japan GORE-TEX GTRコース修了
  • OSIインプラントトレーニングコース修了
  • Phat Ortho修了
  • GDSセミナー修了
  • 咬合・補綴治療計画セミナー修了
  • OSI Perio.Implant.Prostho.Total Clinical Management Course 第3回修了
  • JIADSペリオコース修了
  • AsoAlignerセミナー修了
  • CERIエンドコース修了
  • CERIエンドレベルアップコース修了
  • Basic Course of Implant Orthodontics修了
  • Kyung Hee大学 Bone Management Course 修了
  • 初めての顕微鏡ハンズオンセミナー(デンタルアーツアカデミー)修了
  • 米国式根管治療Ⅰ ~イニシャルエンド~ 修了
  • 米国式根管治療Ⅱ ~リトリートメント~ 修了
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経営理念

経営理念を教えてください。

 まずは院長を含めたスタッフが幸せであるべき、そのうえで患者さんが満たされるのだと思っています。全ては人の力ではないでしょうか。院長、スタッフが成長すれば、皆が同じ方向を向くようになります。そうすれば歯科医院が成長しますし、歯科医院が成長すれば自然と患者様が集まるようになって、売上も上がります。これによって医院全体の幸せにつながります。

やまぐち歯科の特徴をお聞かせください。

 スタッフとのコミュニケーションはもちろんですが、患者さんとのコミュニケーションを大切にしています。保険治療も自費治療も両方の説明をします。例えば患者さんから「今は保険治療しかできない」と言われても、「将来的にはこんな方法もありますからね」と説明するようにしています。スタッフにも徹底しているのですが、忙しくても治療以外の話を必ずすることも心がけています。口の中を診るのではなく、患者さんを診るということです。時間がないことを言い訳にしない、これがこだわりですね。

求人

歯科医師の求人をされていますが、歯科医師にとって、やまぐち歯科で働くメリットを教えてください。

 赤ちゃんから高齢の患者さんまで、幅広い年齢層の方に来ていただいていますので、歯科医師としての治療の幅は広がります。他院から紹介で来院される方も多く、他院で断られるようなサイナスリフト、GBRといった大がかりな骨造成が必要となるインプラント治療や埋伏している親知らずのような難抜歯などの経験もしていただけます。マイクロスコープを導入しており、難症例の根管治療や歯周組織再生法などをマイクロスコープ下で行い、歯の保存を積極的に行っています。
また大学の同級生である矯正専門医とタッグを組んでの幅広い矯正治療も行っています。インプラントアンカーを用いた矯正やマウスピース矯正、部分矯正などは需要も高まっており、一般歯科医にも必須の技術と考えています。

 当院は都心部にあるわけではありませんので、将来的には地元に戻って、地域の「かかりつけ医」として開業したいという方に向いています。患者層や症例なども地方の歯科医院に似ていますし、もちろんマネージメント的なことも学んでいただけます。

 私が最初に勤務した赤野歯科クリニックの先生方やインストラクターとは今も交流がありますので人脈も広がりますし、学術発表などに興味のある方であれば、そういったお手伝いもさせていただきたいと思っています。

 また私どもには経営を支えるサポートチームもいるため、開業のための経営の勉強もしていただけます。
歯科医療技術だけでなく、経営の勉強は開業前にやっておくべきです。
いかにして人に知ってもらうか、来てもらった患者さんにどうやってとどまってもらうか、そのためのスタッフマネージメントといったノウハウも学んでもらえることと思います。
医療と言えども、やはり客商売の面はありますから、算術ができていないと健全な経営はやっていけないです。

院内の雰囲気を教えてください。

 私は本当にスタッフに恵まれています。良いスタッフばかりなので、院内の雰囲気は良く、そういった仕事以外でのストレスは全くありません。向上心を高めあうためにスタッフ自ら目標を決めて、目標達成のために皆で助け合っています。こういう良い状態をキープできているのは採用面接の際に医院や職務への適正を吟味しているからです。採用面接は院長だけが行って、初出勤日にスタッフと初めて会うというスタイルが多いと聞くのですが、一緒に仕事をするのはスタッフなのですから、皆の意見を尊重しています。見学の際もどのようなお方かなと、スタッフの目線で人間性を見てもらっています。面接を受けに来る人もその方が良いでしょう。どんなに院長と気が合っても、一緒に仕事をするスタッフが自分と合っているかどうか、お互い先に見てみたいものなのではないでしょうか。就職はお互いの意向がマッチングした上で成り立つべきです。

 待合室に飾っているスタッフ写真などもスタッフの提案です。院長は歯科医師ですから、どうしてもディプロマなどを壁に飾りたがりますよね(笑)。そこで、スタッフの方から患者さんとスタッフの距離感を縮めるためにスタッフ写真を飾りたいと提案してくれました。

求められる歯科医師像を教えてください。

 素直で向上心のある人、自己成長できる喜びを共有できる人です。どこの歯科医院もこういう人を欲しがるでしょう(笑)。
同年代の勤務医がいるところがいいという人が多いらしいですが、私自身は松田歯科クリニックで院長と2人でしたけれど、とても良かったです。院長はわが道を貫いて行かれる強いお方で、私の立ち位置は院長とスタッフとの中間の場所でした。両者から感謝される、とても良い立ち位置でしたよ。
院長は治療に対しては厳しかったのですが、「アメとムチ」の使い分けが素晴らしい人でした。常勤医師が院長しかいないと忙しくて教えてもらえないイメージがあるかもしれませんが、私は休憩時間などに積極的に質問をしていましたね。多くの勤務医がいると一人一人の歯科医師にまで目が届かないでしょうし、院長と2人だけの方が目が届き、しっかり教えてもらえます。

 私どもの医院では産休中の勤務医が戻ってくるまでは私と2人になりますが、私自身が経験して良かったことを今度は勤務医に経験してもらいたいと願っています。それが自分を育てて頂いた先生方への恩返しだと思っています。

最後に一言お願いします。

 分院を展開するつもりはありません。歯科医院を大きく広げるよりも、自分の目の届く範囲でクオリティを高めていきたいですね。私は心配性なのです(笑)。

 今度、慰安旅行でハワイに行く予定です。皆で一緒に頑張って、より良い治療をして、患者さんに喜んでもらって、そしてスタッフも喜んでくれるのが一番です。
今いるスタッフと一緒に歳を重ねていきたいと思います。

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