歯科経営者に聴く ~第一線で活躍する院長から学ぶ~

医療法人社団癒合会 高輪クリニック 陰山 康成 理事長

医療法人社団癒合会 高輪クリニック

昨今、専門科目に特化した医療が主流になっていますが、医療法人社団癒合会高輪クリニックでは歯科疾患が全身に及ぼす影響を考え、西洋医療にとらわれることなく、東洋医療や民間療法も取り入れたスケールの大きな独自の「和合医療」を実践されています。高輪クリニックはJR品川駅そばのマンション2階にあり、ゆったりとした玄関スペースと様々なヒーリング器具で患者をやさしく迎え入れ、その瞬間から、心の癒しが始まっていることに驚きを感じました。理事長の陰山康成先生は歯科と医科のダブルライセンスを持ち、充実したオーダーメイドの医療を提供可能です。一方、経営にあたっても、クリニック側からの押し付けにならないよう、インパクト係数を用いて患者満足度を調査するなど、先進的な取り組みを試みられています。今回は「医療革命を起こす同志を増やしたい」と、穏やかでありながら熱く話される陰山康成先生をお訪ねしました。

医療法人社団癒合会 高輪クリニック 陰山康成 理事長

医療法人社団癒合会 高輪クリニック 陰山 康成 理事長

プロフィール

  • 1961年 札幌市生まれ
  • 1987年 九州歯科大学卒業
  • 1987年 鶴見大学歯科麻酔科にて研修
  • 1990年 陰山歯科医院開業
  • 1997年 東海大学医学部入学
  • 1999年 ロンドン大学医学部留学
  • 2001年 東海大学医学部卒業
  • 2001年 愛知医科大学救命救急科勤務
  • 2004年 東京医科歯科大学整形外科勤務
  • 2007年 医療法人社団癒合会 高輪クリニック開業
  • 日本救命救急学会会員
  • 日本臨床集中医学会会員
  • 日本整形医学会会員
  • 日本予防医学会会員
  • 日本抗加齢医学会会員
  • 日本歯科東洋医学会会員
  • 日本ホメオパシー医学会認定医
  • 【著書】
  • インターネット情報医療(たま出版)
  • ドイツの波動機器(サンロード出版)
  • フリーライセンスドクター(文芸社)
  • あなたの主治医はあなた自身(三想社)
  • オバジ・スキンヘルス・レストレーション翻訳書(グッドスリープ社)
  • メビウスエイジング(経済界)
▼クリックして展開▲クリックで閉じる

開業に至るまで

まず歯科医師になられたきっかけからお伺いします。

まず歯科医師になられたきっかけからお伺いします。

催眠療法を使った心理カウンセリングの仕事に就きたいと、高校生のとき進路相談で話したら、「新しい事業には慎重な計画のもと現実的に利益を上げやすい職業をまずは選択するべき」と言われ、かつ親に資金的余裕がなく、授業料の安い九州歯科大学を勧められました。そしてその場で受験を決めたことが歯科医師になった正直なきっかけです。

催眠療法に興味を持たれた訳を教えていただけますか?

生来、身体と性格が弱かったんです。自分を強くしたいと剣道や空手を習ったり、催眠術の自学学習を試みたりしていました。そして高校生の頃には催眠療法の講習を受け始め、認定も取ったんです。

九州歯科大学でのエピソードなどございますか?

6年間は空手道部一色の生活でした。臨床研修が当時は少なかったので、卒業後の約半年は同期の他大学の卒業生に差をつけられている感じを持ちましたが、今考えれば、挨拶を体にしみこませてくれた部活動は臨床研修以上に臨床に役立っていると思います。

開業

始めは歯科としての開業をされたのですね?

医療法人社団癒合会 高輪クリニック大学病院に昼通い、午後6時から午前2時までの真夜中の歯科診療所を1990年に品川で開業しました。今思えば、診療時間帯だけが勝負の医院だったんです(笑)。
夜遅くでないと治療に来られない職業の患者さんが来院して下さいました。しかし、午前9時から午後5時までは大学での勤務もありましたので、かなりハードな毎日となり、結局、若かったにもかかわらず、とにかく休みたいとの思いが3年くらいで強くなりました。そこで診療所を後輩に任せ、知夫里島という離島で、島民と触れ合いながらの診療を2年間体験しました。ここでの自然と人間との関わりが「人間の健康」を考えられた貴重な時期だったんです。

ダブルライセンス取得に繋がる経験だったのでしょうか?

はい。ドイツの医療システム EAVに出会い、口腔内環境が癌や膠原病に強く関連しているケースがあることを知り、歯と全身との関連に関しての情報収集と臨床へアプローチしたいというモチベーションが高まりました。また、僻遠地医療での経験から医学の全体の知識を一からつくることの必要性を感じたんです。全体を見渡す医療の一歩を踏み出すことと、ライセンスを取得する目的で東海大学医学部を受験しました。学士入学でしたので、4年間通学し、途中でロンドン大学医学部に留学する機会にも恵まれました。こういった経験から西洋医療と伝承療法を織り交ぜ、かつ歯科と医科を連動させるオリジナルの医療スタイルを構築しました。

現在の医療法人社団癒合会 高輪クリニック開業のコンセプトをお聞かせ下さい。

オリジナルのシステムである「和合医療」というコンセプトに、縦割りの医療から横繋がりの医療への転換、いわば医療革命がずばりねらいです。

和合医療」をご説明いただけますか?

医療法人社団癒合会 高輪クリニック西洋医学は臓器別に疾患を分類し、それゆえ診療科同士の連携にも乏しくなっています。そのような「臓器別」がベースの西洋医学にとらわれず、口腔内や歯科領域と全身、さらには心と肉体をつなぎ合わせて捉えようとするのが「統合医療」です。「統合医療」に加えて日本人の持つ代表的な精神性である「和らぎ」の感覚を取り入れるという意味で、私が命名したものです。『和合医療』を行う高輪クリニックでは西洋医療と東洋医療のお互いの良いところを取り入れ、フレキシブルに個々の患者さんに合った医療を提供しています。

医療法人社団癒合会 高輪クリニック 東洋医療の中にも伝承療法もあれば、民間療法など、様々な引き出しがありますので、その中から患者さん一人ひとりに合ったものをコーディネートした治療を行っています。
さらに、高輪クリニックでは口腔内環境(嚥下、咀嚼、咬合、ガルバニー電流、バイオフィルム、感染根管処置歯、ボーンキャビティーなど)が全身に及ぼす影響を確認するために、初診の際に歯と全身、心と肉体の関係を、私がオリ ジナルで開発したEAV機器『エレウェル』を用いてチェックし、心身の状態、臓器間の横の繋がり、問題を引き起こしている根本的な原因などを詳細に分析しています。

経営

経営理念や診療方針

患者さんを自分と同一視し、患者さんに提供する薬物や治療は、自ら好き好んで受けたくなる、飲みたくなるもののみを採用することです。また自ら健康づくりを完璧にこなし、患者さんに常に見本となる健康体を維持しています。オリンピックソフトボールチームを世界一に導いた西田文郎先生提唱の「アホ理論」と武士道精神をスタッフに常に説き、日本人として世界に誇れる医療コンセプトとノウハウを構築しているつもりです。

内装にも工夫が凝らされているのでしょうか?

内装は風水の考えを取り入れ、入った瞬間から心の癒しが始まり、出て行かれるときには皆が究極に癒されうる空間を考えてあります。

増患対策はされていますか?

医療法人社団癒合会 高輪クリニック一人ひとりの患者さんが最大のパブリシティなので、一人ひとりに熱い思いで治療をすることのみです。近隣の方がコンセプトを知らずに迷いこまないように、看板は極力小さくしていますので、飛び込みは年に一人くらいですね。

勉強会はどのようなスタイルでしょうか?

毎週のドクターおよびスタッフ用の教育を私自らが行っています。また7年間でつくりあげた168本の教育用DVDでの自学自習を勧めています。さらに社会勉強となる異業種の方々とのコミュニケーションの機会『陰山医師主催の全国4箇所での男樹の会』を定期開催しています。

課題やお悩みはありますか?

課題は医療革命をおこすための同志を増やすことで、たまにスタッフとの飲み会の翌日の午前中が二日酔いで苦しいくらいで、とにかく楽しんで働いています。
働きは傍を楽にさせることだと思っています。

今、何に向かって進んでいますか?

モチベーションの高い若手ドクターを育て、システムとコンセプトの暖簾分けをしていくことですね。患者さんに喜ばれる、「他喜力」の塊のような、大成功する歯科医師の開業支援をしています。
第一号店として8月1日開業予定、札幌の石澤先生の開業支援をしています。開業支援は、自然志向の患者さんの紹介、高輪クリニックという名称、およびシステムの暖簾分けと月一回の統合的な指導です。
また、ごく最近、ジルコニアインプラントと再生医療の抱き合わせての新世代歯科医療を開始しました。
9月13日(日)東京にて、「最先端ホリスティック医療セミナー“ジルコニアインプラントの 臨床~ジルコニアインプラントがホリスティック医療の救世主になる”」を高橋伸児先生と開催予定です。ご興味のある方は是非ご連絡いただきたいです。

経営者として、開業に向けてのアドバイスをお願いいたします。

人からアホと思われるぐらい大きな夢を持ち、自らの内面に太い柱を打ち立て、夢に向かってひたすら実践で走ることです。世界中を大きくプラスにもっていくぐらいの大きな野望を持って、開業を一つのステップにしていただきたいと思います。

プライベート

タイトなスケジュールのようですが、ご自身の健康管理はどのようにされていますか?

臨床の場を踏めば踏むほど学習意欲が高まります。現在は、岐阜大学の救命救急科での臨床と研究と自らの東京と京都の2つのクリニックを休みなく、行ったり来たりでエネルギッシュに活動しています。和太鼓を週2回こなしていますが、これも趣味ではなく、自らの健康づくりという仕事の一環であり、「和太鼓療育」という新しい医療システムの構築を目論んでいます。毎週木曜日と金曜日は、患者さんとともに午後8時から9時まで太鼓を叩いています

【タイムスケジュール】

  • 医療法人社団癒合会 高輪クリニック 陰山康成 理事長 タイムスケジュール
  • 医療法人社団癒合会 高輪クリニック平面図